2006年07月09日

●本と文具とアブサンと

 先日、サカキさん、うずまきさんと国内外の本や文具が集まる「東京国際ブックフェア」&「国際文具・紙製品展」に行ってきました~。

 大日本印刷のブースでは活字直彫りと校正刷りの実演が!!
題材は宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の『二、活版所』という章の一部でした。

▲ 植字台(左)、大日本印刷での直彫りを一手に担っていた中川原さん(中央)、直彫りされた活字(右)

 活字のほとんどは機械で彫られていたそうですが、手で彫る直彫りは特殊な文字の時や印刷までの時間が無い時の頼みの綱だったそうです。この作業ができるのは、中川原さんを含めて日本では数人だとか。15分ほどで9ポイント明朝の「銀」が仕上がりました。神業です。


▲校正刷り(ゲラ刷り)機と鳥海さん

 仕上がった「銀」を組版に組み込み、校正刷り機にセットします。足でペダル踏み、送りを調整しながら1枚1枚印刷していきます。刷り上ったものは見学者に配っていて1枚頂くことができました~。

 数百年続いたこの活版印刷は、写植、DTPといった時代の流れに押され失われつつあり、大日本印刷の活版印刷部門も2003年に解散してしまいました。(http://www.dnp.co.jp/shueitai/tanken/index.html
 しかし、活版活字は独特の風合いやデジタルにはない力強さなど魅力がたくさんあり、まだまだ根強い人気があるようです。こういった産業の中で生まれた技術も伝統文化として残していってもらいたいものであります。

 このほか20%オフの新刊、小洒落たステーショナリーグッズ、ちょっぴり縁遠いオフィスセキュリティーアイテムなど見どころ盛りだくさんなイベントでした。

 その後、アキバでオデン缶を買いつつ、メイド喫茶で休憩し、元学友がやっているショットバーへ移動。このお店ではゴッホが愛した禁断のお酒、アブサンが飲めるのです。


▲ 赤いアブサン(左)、肉(右)
背後にうっすら写っているのがマスターです。
とにかくお酒の種類が豊富!カクテルもおいしい~。
お酒に対するこだわりを感じます。
クトゥルフ好きにもオススメですよー。

詳しくはこちら
ショットバー&ホラーグッズ
『BAR BREADLINE』http://www.absinthe.jp/
住所:東京都板橋区蓮根2-19-23-B1F
最寄駅:都営地下鉄三田線 蓮根駅
営業時間:19:00~翌2:00(日・祝は24:00まで)
定休日:不定期
総席数:14席(カウンター8席)


オマケ

▲コローニャタソ(間違い)
海洋堂ブースに展示してあったブレイブストーリーのフィギア
…ちょっと欲しい